廃業した農家さんの声です。

2023年11月16日/ その他

ハイサイ。ご訪問、ありがとうございます。



2023年11月13日に行われた、
インボイス緊急意識調査結果報告記者会見。

インボイス意識調査結果報告


会見の模様はYouTubeでも視聴できます。 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=GyRq-ZFQUZ8



動画の中で、廃業する事を選択した農家さんの声を
VOICTION共同代表の甲斐田裕子さんが代読していましたが、
その部分を文字起こししてあるツイートがあったので、
以下に貼り付けます。




米農家は国に守られているという誤解が広がってるみたいですが、実際にはイジメらえていると感じてしまうことばかりでした。

僕が米農家を始めた頃は「食糧管理法」に基づいて、政府が生産者からコメを買い入れる法律があった時代です。

その後、1995年に「食糧法」が施行され、規制緩和が進み、減反政策が廃止となり、自由化が進むものの、さまざまな規制は残りました。

ある程度の規制は仕方のない部分もありましたが、販売に関しては「勝手に売ることはダメ」といわれていたところから、急に「自分たちで責任をもって売りなさい」といわれ、それは短期間での大きな変化でした。

「経営者の気持ちになって売りなさい」みたいなことを言われ、やったことのない販路の開拓をしたり、他の野菜を作り始めたりし、今に至ります。



何とか細々と続けていたのですが、この数年、コロナに加えて燃料や電気代の高騰でコストは高くなるし、飼料や肥料も輸入がほどんどなので円安の影響でこちらも高騰です。

これって農家の責任ではなく政策の責任ですよね。

減反とこんな現状から周辺には耕作放棄地が増えてきました。

それでもなんとか兼業で続けてきました。利益がほどんど出ないので、もちろん兼業です。

うちは大規模ではないし、野菜も複数扱っているので、地産地消の市場にすべてを出荷していました。

その市場で2年くらい前に簡単なインボイスの説明会があったんです。

「インボイスに登録していない場合、関係を継続できない」という話でした。

そこからインボイスを調べてみたら、移行措置はあるものの、最終的には「売上の10%」がいずれ納税対象になると。

そうなると、納税額が利益を上回ってしまう。

廃業以外の選択肢はありませんでした。

家族が食べる分だけ作って、あとの土地は売ることに。



農業を企業化している会社に農地を貸すことも考えたのですが、その場合もインボイスが関係があるのかを調べていたら、土地そのものは非課税だけれど、農業設備や施設などは課税取引になるためインボイスが関わる可能性があるなど、制度が複雑で、やがて、さまざまなことが面倒になってしまって。



これからは工業化された農作物しか成功しない世の中になる。

個人的にはコスト削減で効率的に作る作物、土や作物に愛情を持つような感覚のない人が作る作物は怖いと思う。

けれども、それは日本人が選んだ道なのです。



政治家の皆さん、国民の皆さん、プロが手塩にかけて、安全性と味を追求した作物が消える世の中でいいのですか?

インボイス制度ってお金だけの話ではなく、国民の健康に深くかかわると、やめていく僕は本当にそう問いたいんですよ。




以上。
引用元はこちらです。 ↓
https://twitter.com/STOPINVOICE/status/1723901924926480813




タグ :インボイス

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Posted by 瀬長修 at 22:37│Comments(0)
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