20インチ液晶テレビ(2004年式)の消費電力

瀬長修

2010年07月27日 00:01

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今回は、液晶テレビ(SHARPのAQUOS、20インチ・2004年式)の消費電力です。



まず、プラグを差し込んだだけの待機電力は約0.5Wです。
次に、本体の主電源を入れて「リモコンで切った場合」も調べてみました。
その場合、最初のうちは0.7Wぐらいを表示していましたが、徐々に下がっていきました。おそらく0.5Wぐらいになると思います。主電源で切っても、リモコンで切ってもほとんど同じだったという結果です。

「0.5W」という待機電力はどれくらいのものなのだろう?と思って試算してみました。
1時間につき0.5Wなので、1日では24倍して12W、一ヶ月では30倍して360Wとなり、どれだけ頑張ってもここで頭打ちです。
一応、プラグを抜いたり省エネタップを使うのは有効ですが、ここまで待機電力が低い機器の場合は、それ以外の使用方法を模索するほうが賢明のようです。

パソコンのディスプレイでも説明したとおり、この手の機器は「明るさ設定」が消費電力に影響します。(明るさ以外では色の濃淡(コントラスト)を調べましたが、ほとんど変化無しでした。音声ボリュームも調べましたが、0.1W~0.2Wくらいは変わったかも知れませんが、効果が微量であることと、音量が小さすぎては何も聞こえなくなるので、神経質に考えなくてもよいと思います。)
標準の明るさで計測したときの、使用時の消費電力は約43.2Wでした。

この機種では「標準」から、+8、-8までの明るさ設定が可能で、計17段階調節できます。全て調べるのも面倒でしたので、2段階ずつ調査した結果をグラフにしました。


割ときれいに右肩上がりになりました。

最小と最大を比べると、約3倍、その差は38.6Wとなりました。結構変わりますね。

明るさを2段階下げると約5W抑えられます。最小とまでいかなくとも、4段階下げるなら10W以上抑えられます。これで、1日平均4時間視聴するなら約40W、一ヶ月では30倍して約1200Wを抑えることが出来ます。

調査した機種は20インチと小さめなので(購入当初は大画面の部類だったのですが…)、より大きな画面や、より長い時間を視聴するとなれば、明るさ設定でより大きく消費電力を抑えられると思います。

補足ですが、この機種には「映像オフ」という機能も付いています。その名の通り、画面を消して音声だけを出す機能です。
これを使えば約16.2Wとかなり節約できます。
テレビをラジオ代わりに、つまり音だけを出している場合にこういう機能を使うと良いと思います。「音がないとなんか寂しい」と思ってテレビを付けているなら、こういう機能が役に立つでしょう。

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