懐かしい未来~ラダックから学ぶ~ : 川の上流と下流
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本「懐かしい未来~ラダックから学ぶ~(著者:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ)」の紹介です。
著者のヘレナさんは、ラダック語を学ぶために現地で生活を始めます。
ラダックに着いて間もない頃に、川で洗濯をしようと汚れた服を川の水に付けようとしたところ、7歳にも満たない女の子に次のように言われたそうです。
「汚れ物を川の水に入れちゃダメ」
「下の方の人達がその水を飲まなくちゃいけないから」
「向こうの水なら使えるよ。灌漑用(かんがいよう)だから」
7歳未満の女の子、とあるので、小学一年生になっているか、若しくはまだ幼稚園以下の子どもです。
それで、これだけの事が言えるのですから、地域社会での教育が行き届いていると思います。
川の上流に住んでいる人が、下流に住む人たちのことを考えた上で、川の水を利用する。
そして、次の世代にも伝えていく。7歳未満の子であっても…。
厳しい環境を生き抜いてきた、彼らなりのやり方なんでしょうね。スバラシイ!
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