「暴力行為は絶対ダメ」と言われていますが…

瀬長修

2022年12月11日 00:26

ハイサイ。ご訪問、ありがとうございます。



沖縄警察署での暴動で、
投石などを行った少年らが書類送検されました。
(この暴動は「令和のコザ暴動」というべきでしょうか。)



ヤフーなどでそのニュースが流れると、
「暴力は絶対ダメ」などのコメントを見かけます。



僕としては「暴力は良くない」とは思いますが、
「良くない=絶対ダメ」とまでは思っていません。



暴力を推奨する訳ではありませんが、
「それ以外に方法がなかったら」
と考えたとき、認めざるを得ないのではないかと。



しかし、ヤフコメなどでは杓子定規に
「暴力は絶対ダメ!!」なんてコメントが
結構多く見られます。



一旦、暴動事件は脇に置いておいて、
「暴力は絶対にダメ」なのか考えてほしいところです。



世の中には
「許される暴力」
というものもあるのです。



それは「刑法第36条正当防衛」です。



いくつかの要件を満たす必要はありますが、
それを満たせば罪に問われません。



刑法のほとんどは、「○○の罪を犯したら懲役○○年」という具合に
犯罪を罰するための条文ばかりですが、
正当防衛のように、わざわざ「罰しない」と
明記している条文は珍しいです。



なので「暴力行為は全てダメ」というのは、
極論だと思います。
(教育現場では「全てダメ」と教えているんでしょうか?)



で、今回の暴動事件が正当防衛になるかというと、
まあ無理だと思います。



しかし、暴動が起きた原因というのは、
「警棒殴打失明事件」という事件が起きて、
被害高校生の親族や友人らが、
「ちゃんと捜査してほしい」と警察署に出向くも、
応対した警察官に「ここから出ろ」と門前払いを喰らってしまい、
このままでは隠蔽されてしまう、という危機感から
やむを得ず投石などの破壊行為に及んだ、
という流れなので、
警察側には大体2つの落ち度があります。
1:警官が市民を警棒で殴った。
2:それを隠蔽しようとした。



それで、当該警察官や、
投石した少年らを書類送検して、
「隠蔽しようとした」人は
なんら責任を免れるのはおかしな話だと思います。



今日も、県警本部長が被害高校生に
謝罪したというニュースがありましたが、
隠蔽にかかわった人がいるなら、
その人たちにも責任を取らせる事で、
真の謝罪になると思います。




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