「多数決」で決めるのは、必ずしも最善策ではない、というお話。

瀬長修

2021年10月27日 22:54

ハイサイ。ご訪問、ありがとうございます。


間もなく選挙です。


(昨日はやたらと意見を書き過ぎました。汗)


今日も選挙に関連したお話です。


投票の結果、
獲得した票が多かった人が
「当選」となります。


「多数決」という事です。


選挙では、多数決で当選者を決めるのが、
当たり前になっています。


それは置いておいて。


ある集団での「多数決」は
問題になる場合があります。


例えば、10階建てのマンションで、
「エレベーターを新設しよう」となったとき、
「費用負担をどうするか?」
というケースがあります。


1階から10階まで、全世帯で負担するのか?


1階に住んでいる世帯は、
エレベーターを使う機会はほぼありませんが、
「公平に全世帯で負担しよう」
となるのが多いかも知れません。


より「公平さ」を考えるなら、
1階世帯は負担なしで、
2階から上に上がるにつれて、
負担が重くなる、というのもあり得そうです。


しかし、これらのパターンとは
全然違う方法もあります。


「エレベーター設置費用は、全額、1階世帯が負担する事を提案します。賛成か反対か、多数決で決めます」


なんてことを提案して投票を行ったとき、
1階世帯がみんな反対しても、
2階以上の世帯が賛成したら、
1階世帯が負担する羽目になります。


エレベーターをよく使う事になる
2階以上の人達は費用を負担せず、
エレベーターを殆ど使わない
1階の人達が費用を負担する。


これで決定してしまっては
大問題ですよね。


多数決で決めてしまうと、
犠牲になる少数者が
出る事もあります。


多数決を採用する場合は、
そういう犠牲が出ないか、
十分注意したほうがいいでしょう。


なんでも多数決で決めていい訳ではない、
というお話でした。






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